静岡・神奈川建築の旅
2007年10月26日(FRI)
先日静岡の「ねむの木子供美術館」と神奈川の「横須賀美術館」を見てきました。
■ねむの木子供美術館:2007年
静岡県掛川市上垂木ねむの木学園内
設計:藤森照信+内田祥士
静岡県掛川市にあるねむの木学園は障害のある子供たちのためのコミュニティー村で 学園を拠点に奥深くガラス工房・雑貨・毛糸屋・カフェと楽しい建物が点在しています。
美術館がその一番奥に建っています。
きのこ? マンモス? どんぐり・・・・?
屋根が三角とも丸屋根にも見える形が自然豊かな中のおとぎの国へ来たようです。
また藤森さん独特の芝棟が特徴的です。いつもの赤瀬川さんなど「縄文建築団」の作とのことで花が咲いた時また行ってみたいです。
また 外壁の藁入り漆喰の白い壁に描いた子供たちの絵はとてもいい感じです。 内部も床、壁、天井すべて漆喰で白く、子供たちの作品を綺麗に引き立てています。 内部の納まりが実に緻密で写真集や図面では感じ取れない体験に感謝です。
■横須賀美術館:2007年
神奈川県横須賀市鴨居4-1
構造:鉄筋コンクリート造+鉄骨造
延べ面積:12.095m2
設計:山本理顕設計工場
神奈川県立観音崎公園の一角に立つ眺望がとても良い所です。
建物の高さの3分2ぐらいを地下にして地上は7mとして全体をガラスBOXの形状です。 美術館特有の古典的、重厚なイメージとかけ離れカジュアル的なデザインです。
外壁が外側と内側の2重にできていて設計者曰くダブルスキン仕上げ。 ディテールに逃げが無く施工者の苦労が伺われました。
別棟の谷内六郎館は 先日八ヶ岳で見た山本さんの処女作別荘のプラン原点があり、 中庭(外)へ出て第2展示室へ入る動線でした。
(変化があって楽しい空間です)